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プレシリーズA完了報告と今後の事業展望

プレシリーズA完了報告と今後の事業展望

特集
Posted on:
February 12, 2025

先日、プレシリーズAの資金調達とConoris・Conoris BPへのAI審査機能(レビューアシスト)の搭載を発表しました!

(参考リンク)

AI審査機能搭載

資金調達

資金調達は、前回ラウンドの2022年8月から2年以上たち、ここまで来るのに時間は随分かかったなと様々な思い出がある一方で、確かな手ごたえと共に素晴らしい投資家の皆様にご参加いただけたと思っています。

これまでに歩んできた約2年強の道のりを簡単にまとめました。

事業について

弊社には現在3つの事業があります。

前回リリースはちょうどConoris Answerのサービス発表と同時でした。それからというもの、

・Conorisの正式版リリース

・委託先管理システムConoris BPのベータ版リリース

・Conoris Answerに生成AIでセキュリティチェックシートの回答ができる有料版リリース

を行いました。

Conoris:Webサービス(クラウドサービス)のリスク評価・運用管理ソリューション

② Conoris Answer:外部委託先管理(VRM:ベンダーリスクマネジメント)の支援ソリューション

③ Conoris BP:委託先調査・セキュリティチェックシートの入力や生成AIにより、回答から管理までを効率化するソリューション

の3つの主力事業が整ったわけです。

エンタープライズ向けサービスの事業開発において、自社のプロダクトを適切に育ててくれる初期のお客様が非常に重要だと思っているのですが、弊社のお客様は本当に素晴らしく、

・本当にほしい機能の開発リクエストとNice to haveや好みをきっちり分けて要望を出してくれる

・プロダクトの導入を楽にする機能が後回しになりがちなのですが、新機能の説明時にそのことをお詫びしたら、「自分たちが楽になるより、こういう本質的なものを追加してもらえるほうがありがたいので全然気にしないでください!」と言ってくれる

・他の企業様やグループ会社に紹介してくれる

・お客様同士での交流がうまれている

など、お客様がまるで我々のチームメンバーのように、一体となってConorisを育ててくださっている感覚があります。

余談ですが、TVを見てるとしょっちゅうお客様のCMが流れるので、いつも「あ、お客様だ!」となっていて、Conorisを使ってくれてありがとう!業務効率化や安心安全に貢献できてるといいな!という気持ちがあふれてきます。

組織について

前回調達時には私とCTO/CPOの近藤さんの2人しかいなかったメンバ―ですが、業務委託のメンバー含め10名を超える規模になりました。

まだまだ小さな所帯ではあるものの、このくらいの人数になってくると自社に合っている人が見えてきます。

弊社は創業以来、フルリモート・フルフレックスであることから、労働時間やプロセスは重視しないものの、結果(アウトカム)を求める環境です。

そのため、結果にコミットできるスタンスとスキルがある中堅以上にとって働きやすい組織となります。現在全従業員年齢が31~40歳に収まっており、同世代でわちゃわちゃ楽しくやっています。

このあたりの年代をメインにすると結婚してたり、子供がいたりする人も多く、学校の面談や授業参観などのイベントはもちろん子供の急なお迎えや通院などの早退・遅刻・中抜けがしやすくなっていて、働きやすいですよ~~。

Conorisでは、絶賛採用強化中ですので、是非ご応募ください!
https://www.conoris.jp/recruit

2年間の事業の歩みを振り返ってみて

我々の事業はエンタープライズ向けのBtoB業務システムの開発と販売なので、開発期間とお客様の予算取り~決裁までのリードタイム含めて、前半はかなりゆっくり進んでいる形でした。ただ、ありがたいことに初期にご購入いただいたお客様が素晴らしい企業様ばかりで、プロダクトを一緒に育てながら利用範囲を拡張していってくださるような会社様だったこと。また、導入が進むまでに、時間がかかるであろうことは、株主ともあらかじめ合意をし、粘れるキャッシュフローと資本政策にしていたので折り込み済みでしたが、ちょうど同じタイミングで、私の子どもの2人目を妊娠・出産したことにまつわる諸々はなかなかに辛かったです。

プライベート(妊娠~出産)の話

一番の誤算は前回つわりがほぼなかったこともあり、余裕だろと調子に乗っていたら、妊娠2か月~出産までずーーーーっとつわりが終わらずほぼ毎日嘔吐しながら過ごす羽目になりました。今思い出してもつらい、、、加えて、妊娠5か月の時に利き腕を骨折し(ヒビですが)、吐くわ、利き手は使えないわで随分色んな人に迷惑をかけました。

一つとして同じ妊娠はないという言葉を痛感しました。

あの8カ月、辛すぎてほぼ記憶がない、、、、

出産したらつわりが終わる!と意気揚々としていたら、まさかの緊急帝王切開になり(帝王切開だと入院期間が延びる)、出産後一番最初にやったのは、退院翌日にアポを取っていたクライアントとの打ち合わせをリスケすることでした。

お客様にリスケ連絡をしたら、「打ち合わせ、スキップでいいので休んでください、、、」と優しいお言葉をいただきました。

さすがに10日近く仕事しないわけにいかなかったので、前半はスマホでやりつつ、(個室だったので)後半は持ち込んだポータブルモニターを設営して病室で仕事していました。入院中に点滴の失敗で、エライ目にあったという更なる余談もあるのですが、それはまたどこかの機会に。

退院後は、帝王切開後の傷の痛みの思いのほかつらく、翌々月に展示会をいれてた自分を呪いました、、、母が1カ月くらい手伝いにきてくれたこと、夫とお兄ちゃんになった長男がかなり頑張ってくれたので、私も子供も体調を大きく崩すことなく、乗り切ることができました。

当時、Bizが私とアシスタントさんしかいなかったので、産前も産後も結構無理しましたが、基本的にはやめたほうがいいです……。今考えると別に社内も株主もなんならお客様も無理してくれるなという感じだったので、私が一人で気負ってただけだなと。女性起業家の皆さん、無理は禁物です。

お客様、社内(特に共同創業者でCTO/CPOの近藤さん)、株主の皆さんが好意的だったのには本当に救われました。その節は、皆さんありがとうございました!

ジェネシア・ベンチャーズの皆さんからいただいた出産祝いと子ども
ジェネシア・ベンチャーズの皆さんからいただいた出産祝いと子ども

今回の資金調達について

昨今の上場マーケットの状態もあり、未上場企業の資金調達状況はかなり厳しいものがありますし、プレシリーズAラウンドを行なったのは、つまり、いきなりシリーズAに行けない状況でもあったということなので、バリュエーションはそこそこにしていてもかなり苦戦するだろうなと見込んでいたのですが、ありがたいことに非常にスムーズに今回のラウンドをクローズすることができました。

そろそろやらないといけないと思いつつ、キャッシュはまだあるし、新規営業案件や入社が立て続いて私がバタバタしており、なかなか進められていない状況でした。

動いたきっかけは今回参加いただいたRice Capitalの福山太郎さんからXでDMがきたことです。

余談ですが、福山さんもそうですが、過去に何回か著名な投資家の方から直接XのDMをいただいことがあるのですが、「このクラスになっても自分でソーシングするとかすごすぎる、、、」と私自身元キャピタリスト(あと、根っからの営業w)ということもあり、それだけで好感度が爆上がりします。
実際福山さんとやり取りをしていても思いますが、根っから起業家でありつつもスタートアップファーストで最高の投資家ですので、資金調達を検討中の方は相談にいくことをおすすめします!

一度お打ち合わせをしたところ、ちょうどファンドを立ち上げて、ソロGPとしてやっていくつもりであるお話をいただき、Conorisにも投資対象として興味を持っていただきました。

今回のラウンドもそうなのですが、弊社の株主の顔ぶれには私のアーリーフェーズのこだわり?好み?が詰まってまして、全員が、起業家あるいはスタートアップや新規事業などのBiz Devフェーズの経験者なのですが、その点を福山さんにお伝えをしたところ、今回参加いただいた、有安さん、梅田さん、鈴木さんをご紹介いただき、全員にご参加いただくことになりました。

※ちなみにこのこだわりは今回までの予定です。シリーズAより前はテクニカルなファイナンス知識・支援より、事業の相談ができることを優先していたというだけなので、A以降はゲームのルールが変わると思っています。
一方で今回ご参画いただいた方々は、どちらの会話もできるので、アーリーフェーズのみならず、各フェーズでお力添えいただける心強い投資家の面々となったのは非常にラッキーでした。

(福山さんはVCですが)エンジェルメインで1.5億円調達という比較的珍しいラウンドということもあり、リードをどういう形にするか色々と悩んだのですが、結果的に前回ラウンドもリードいただいたジェネシア・ベンチャーズに引き続きリード投資家としてご参加いただき、あっという間にプレシリーズAラウンドが終わるというありがたいかつ理想の形となったと思っています。

今回の株主の皆様、本当に素晴らしくて、返信も意思決定も早いですし、情報をめちゃくちゃ持っているので、有益なアドバイスが沢山もらえます。リファレンス希望のスタートアップがいたらいつでもご連絡ください。

次回ラウンドやるときは声をかけてくださいと言ってくださった方々がありがたいことに沢山いて、本当に本当に申し訳なかったのですが、VC・CVCの皆さんはシリーズA以降のラウンドでご一緒できる可能性があるであろうことから、今回はエンジェル陣を優先するラウンドとしました。

シリーズAを行なうときは、どんなドラマが起こるのでしょうか。次回またお話しできたらと思います。ご期待ください。

日本の商習慣に合う形でVRM(ベンダーリスクマネジメント)領域のサービスを提供し、ITサービスや委託先企業のセキュリティチェック業務を改善しようとしています。
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